運動のススメ うん!どう?

第3回 検討と睡眠

子どもの睡眠力

厚生労働省からも「健康づくりのための睡眠指針2014」が平成26年3月に改定されたように、睡眠と健康が重要視されています。「寝る子は育つ」というように、睡眠はお子さまたちの成長になくてはならない大切なものですが、30年前と比べると大きく減少しています。最新の調査では、「睡眠不足が脳に与える影響」や、「将来的な自立に影響を与える」ことがあきらかになってきました。睡眠不足によるイライラや学力低下、生活習慣病を予防するためにも、子どもがイキイキする眠りの魔法を参考に、今日から家族で「早起き早寝」に取り組んでみてください。

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子どもがイキイキする眠りの魔法家族そろって「早起き早寝」に切り替えましょう!朝の光は必ず浴びる。夜はコロンと眠くなる。朝ごはんを食べて、目覚めもばっちり!!遊びに遊んで夜はぐっすり!心も体も元気になーれ!!お昼ごはんは決まった時間に。お昼寝も遅くならないように。夕食とお風呂の時間は子ども時間で決める!おやすみ前のテレビは要注意!夜の強い光は、眠りの大敵!!決まった時間に寝ることは、親子の大事なお約束おやすみなさいの魔法は、わが家のオリジナルが一番!寝るとき、寝たあと、部屋の明かりは暗くするぐっすり眠るたメェ〜には、昼間に思いっきり体を動かして遊ぼうメェ〜♪
子どもの睡眠力チェックリスト

生活リズムと眠りのQ&A

遅く寝た次の日はゆっくり寝かせたほうがよいですか?

毎日同じリズムで生活することが大事です。

休日には家族で出かけたりして、夜寝るのが遅くなったりしがちだとは思います。それでも、小さな子どもがいる家庭では、起きる時間はいつもと同じ時間にするようにしてください。夜更かし朝寝坊は心身に悪影響を与えます。
もうひとつ大切なことは、毎日なるべく同じリズムで生活するということです。おやすみの日に朝寝坊すると、そこからまたリズムがずれてしまいます。
人に本来備わっている体内時計は、25時間です。だから、夜更かし、朝寝坊は楽にできます。しかし、夜更かししたあくる日朝寝坊をしてしまうと、その晩早く寝るのはもっと難しくなってしまいます。そうやって、どんどんリズムが狂ってしまうのです。たとえ寝る時間が遅くなっても、子どもは次の日は朝決まった時間に起こしてください。不足分は昼寝で補うようにしたらよいと思います。
平日の睡眠不足を補うために、休日はずっと寝ているというお父さんもいると思います。でも、たくさん寝たはずなのに、目覚めがすっきりしないということが多くないでしょうか?一度リズムが狂うと直すのが大変です。大人の場合でも、できるだけ平日と同じ時間に起きるようにしたいものです。

明かりを消すと怖がるので、つけたまま寝かせてはだめですか?

大切なメラトニンが出なくなり、よくありません。

抗酸化作用や、寝る前の鎮静・催眠作用、性的成熟を押さえる作用があるメラトニンというホルモンは、夜暗くなると分泌されます。特に子どものころにたくさん分泌されるホルモンです。しかし、明るいところでは、出なくなってしまうのです。メラトニン・シャワーをたっぷり浴びるためには、眠るときは、部屋の明かりは暗くしてほしいと思います。
本などを読んで寝かしつけるときに、電気をつけてもかまいません。ただし、明るすぎないように気をつけてください。眠くなりはじめたらだんだん暗くして、豆電球程度の明かりはしばらくつけてもいいですが、寝入ったら電気は消して、暗くしてあげてください。

提供:ロフテー株式会社 子どもを伸ばす「眠り」の力(WAVE出版 監修:神山潤)