運動のススメ うん!どう?

第1回 歩育のすすめ 〜親子編〜

なぜ、歩育が必要か!?

子ども達の深刻な異変に、いま必要なのは「歩育」です。

最近の子どもは、外で遊ばなくなったため、身体活動量が絶対的に不足し、体力・運動能力も低下し、直立不全、扁平足、脊柱側湾等の体にゆがみが生じ、また、小児生活習慣病と診断される子どもも増えています。そして、外で遊ばないから「五感体験」の機会を失い、親の過干渉や過保護によって自立障害に陥り、育児放棄などによって心の交流体験を持たず、人と会話をする能力の発達が阻害されている子どもも少なくありません。

歩育とは

「歩いて、自然や社会に触れ、五感を開き体で学ぶ直接体験を通じて、子供たちの豊かな心、生きる力を育てる」基礎教育です。

子どもは本来、歩くことが大好きです!

子どもと一緒に、まずは近所(約2km)からはじめてください。休日には、自然の中へ「遠足」に出かけて、子どもの生き生きした笑顔を見つけましょう。歩育は子ども達の将来の幸せの基礎となり、家族の中での幸せを高めてくれます。

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足のすごさ、知っている?

2本足で立って歩ける!

足のウラは、指、かかと、土ふまずのそれぞれが一つになってはたらいて、体をささえています。

【指】
5本の指でも最も大事なはたらきをするのは親指と小指です。体の前後左右のバランスをとる役目をしてくれます。

【かかと】
かかとの役目はクッションのようなもの。ジャンプしたり走るときの「しょうげき」を吸収してくれます。

【土ふまず】
足の内側のアーチ型が土ふまず。地面をける力を助けるバネの役目と、着地するときのクッションの役目をしてくれます。

足は「第2の心臓!」です

心臓は、血液を体中に送りだすはたらきをしています。でも、時間がたつと血液は足元におりてしまう。そこで足を動かすと、くみあげポンプのように、血液を心臓に送り返すことができます。足を動かす=歩くほど、血液の流れが良くなります。

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ウオーキングを習慣にしよう!

歩く時には「1・2・1・2・」と元気よく!

かけ声をかけて「ウオーキング」すると姿勢も体型も良なり、見た目もカッコよくなれます。
ちょっとしたポイントを身につけて、正しいフォームでかっこよくウオーキングしてみよう!

ウォーキングのポイント

スタート前に

【頭】
あごは引いて、頭を「天に引っぱられている」
感じで、まっすぐにする。

【姿勢】
お腹は引っ込めて、自然に胸をはる。

【腕】
肩から指先まで力を抜いて、手は軽くにぎる。

さあ歩きだそう

【足】
なるべくひざを曲げないようにまっすぐ出して、かかとから着地する。
つまさきで後ろへ地面をけるように、踏みだす。

【腕】
ひじを軽く曲げて、足の動きに合わせて
自然にふる。

ウオーキング時の注意

水やスポーツドリンクで、こまめに水分補給をしよう!    寒いときは厚着をして、手袋をはめよう!

暑いときは帽子をかぶって、できるだけ日かげを歩こう!   常に体の調子を考えて、決して無理をしないでおこう!

【参考資料】株式会社ムーンスター『生きる力をはぐくむ「歩育のすすめ」親子のためのウオーキングバイブル』2008年7月発行より

スポーツクラブ トライルとしての「歩育のススメ」

毎年、春と秋に開催しているイベント「親子でハイキング」には、親子で多数のご参加をいていただいています。公園内を親子でポイントを探しながら、楽しく歩くことで、自然にふれあいながら、のびのび活動・学習を体で学ぶことが直接体験できます。そして、親子、対人とのコミュニケーション能力の発育も促してくれます。

  • 東海地区「ワールドレコードハイキング」
  • 関西地区「昔あそびハイキング」
  • 九州地区「伝承あそびハイキング」