短 所 | 「ケチな人である」 |
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長 所 | 「経済観念が強い」 |
短 所 | 「気が弱い」 |
▼ | |
長 所 | 「優しい人」 「思いやりのある人」 |
短 所 | 「出しゃばりだ」 |
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長 所 | 「積極性がある」 「全体把握が速い」 |
Q | 子どもを叱ってばかりいる私が嫌なんですが…? |
Q | 「しつけ」の仕方を間違えたかも…? |
人間、ついつい物事を合理的に行おうとしてしまいがちですが、子育てにおかれましては、その考えで進めてしまうと、自分の首を絞めかねなくなることが多いようです。
「この子の良いところをホメて伸ばしつつ、悪いところを直してあげよう…」
親であれば誰もがそう思うことでしょう。ところがそううまくは進まないのが子育てです。
なぜなら、お子様の短所は「生まれつきの資質」であることが多いからです。
生まれつきのものを直すというのは簡単なことではないので、その結果「そんなことはダメでしょ!」と、否定的な言葉を浴びせてしまう回数が増えてしまいます。
お子様にしてみれば、その短所を直さなくてはいけないという必要性に駆られてないのです。ですから、短所というものは大人になって会社や組織に入ったり、恋愛に発展したりした時に、自分から直そうとする時期がやってきますから、それを待たれることをお勧めします。
ではどのように接すればいいのか?
それは良いところを見つけてそれを伝えてあげる。伝えること自体が「ほめる」ことになるからです。
私の言うほめるは、お世辞やおべんちゃら、耳障りのいいことを並べるのではありません。善い行いなど、目で見て気づいたことをありのままで伝えてあげる。
そしてその伝え方を工夫するのです。「承認」することも、「共感」することも、「応援」する言葉でも、「感謝」の形で伝えてもかまいません。
「ほめられた」と感じるのは、お子様の感性なのです。相手が「ほめれれた」と感じたことは、すべて「プラス」の言葉「ほめる」になるからです。
否定的な言葉を浴びせすぎると、お子様の自己肯定感もズタズタになってしまいがちですが、逆に「プラス」の言葉をかけ続けると自己肯定感だけではなく、他者信頼感までもが高まります。否定的な言葉をかけている時には、お母様の精神状態も乱れてしまいますから、是非、光のある言葉を掛けてあげてください。
「光のある言葉」とは、「誉める」ことですね。
頑張ってください。
「子は親のかがみ」という格言がありますが、これは子どもというものは、親の行動を映すものであるということです。
では「親は子のかがみ」というのは何でしょう?
それは、親は子どものお手本になるべきだということです。
どちらにしてもドキっといたします。
私にも子どもが2人あります。2つ違いの男と女。婿養子にしては上手に作ったものと自分で自分をほめてあげたいぐらいなのですが、私には若い頃からの理想があり、2人をスポーツをさせながら人間関係の構築や、苦しいことも頑張って乗り越えていけるような人間に育てたかったのです。
そのために小学生の間は、自分が運営する相撲道場に通わせて、心・技・体を学ばせ、その後自分がやりたいスポーツへと移行させました。そのせいか、2人ともスポーツで進学をして一流とまではいかなくても、恥ずかしくないような人間に育ったと思うのです。
しかし、2人とも親が監督である相撲経験は少しトラウマが残っているようです。
後に私は本人たちがやりたいことをやらせてあげたことは間違ってはいないと思いますが、その前は「無理強い」であったかもと反省を少しだけしています。
もちろん自分で見つけられない子もいますので、親が何らかのチャンスを提供することも大切です。その数の多さで選択する可能性も広がります。
そして、親は監督ではなく、「応援団」という立場で接してあげたいですね。そうすれば、お子様の方の力も抜けて、伸び伸びと取り組むことができます。
親にも理想はありますが、やはり子どもの人生は子どものものだということを頭の中に入れてあげてください。そして努力が実った時には、まるで自分のことのようにほめてあげてください。口を出したい時も我慢我慢です。自分の人生を自分で切り開くことの第一歩になるはずです。
しかしながら、息子は2人の孫を相撲道場に通わせてくれています。トラウマの中にも良いと思うものがあったのですね。嬉しい限りです。
「ほめる」という漢字には、二種類の漢字があります。
この「ほめる」という漢字が「ほめる」ことの本質を教えてくれています。
「ほめる」という漢字の一つ目は、「誉める」という文字。
この漢字は、とっても素敵な二つの漢字からできています。
上下に分けると、上は「光」そして、下は「言」。
つまり、誉めるとは光を届ける言葉のこと。
人間の目は、借光眼と言って、光を借りてはじめてものを認識することができる機能なのです。光がなければ何も見つけることはできない。光がなければダイヤモンドも石ころです。
そして、この光に対して「闇」が存在します。「闇」に対して光が役に立つのですが、この「闇」の中で最も恐ろしい闇は何か?それは「ありがとう」の反対語です。
「ありがとう」の反対語は「当たり前」。「当たり前」だと思ってしまった瞬間、そこに感謝は無くなってしまうのです。
家族がいて当たり前。
仕事はあって当たり前。
社員は出社して来て当たり前。
部下は結果を出して当たり前。
子どもが学校に行って当たり前。
健康で何事もなくて当たり前。
当たり前だと思った瞬間、価値や感謝がなくなってしまう。
この当たり前のことに意識を向けて、価値や感謝を感じて言葉として届けられる人。
これが「ほめる」ことのできる人、すなわち「ほめ達!」なのです。
そして、「ほめる」漢字のもう一つが、「褒める」。
この漢字を分解すると、「衣」の間を「保つ」と書きます。これは語源的にいうと、もともと衣類というものは非常に高価なもので、高価な衣類を大事にした人は、ほめられたということだそうです。そこから転じて、衣の間を保つ、すなわち、服の中身が大事だよ。その衣を着ている人の人間力が大切。
「ほめる」「叱る」よりも大切なことがあります。それは、その言葉を発する人の人間力、すなわち「誰がその言葉を言うのか」という点です。一生懸命に褒めるのだけど、相手が心の中で「あなたにほめられても全然嬉しくない!」と思っていてはそれまでだということです。
すなわち、「ほめ達!」を身につけるということは、ほめられた方が嬉しくなるような人間力を身につける、意識づけ、訓練をするということなのです。
「ほめる」という2つの漢字から、このようなことを感じてみてください。
親にとってお子様の短所ほど目につくものはありませんね。
ただ、長所と短所は表裏一体で、考えようによっては素晴らしい素質にも変化する時がやってきます。
しかしながら、親の都合に合わない時にお子様のそれを責め立ててしまっていることが多いのです。
宿題をせずにゲームに呆けてしまっていれば、小言の1つも言いたくなるのが心情です。
もしこれを長所ととらえるならば、この図太い神経は、細かなことにくよくよせず、「なあに、どうにかなりますよ。」そんなおおらかな生き方が苦難を乗り越えていけるのかもしれません。
今の時代、これぐらいの大らかさと図太さを持ち合わせた人間の方が、うまい世渡りをして行けそうです。
他にも、マイナス思考の子は、慎重で堅実で入念で計画的にコツコツ頑張ります。大きなリスクのあることは避けるので大失敗をすることもありません。努力することが得意なので、着実に成果を上げ続け堅実な人生を歩むことができます。
また、断捨離や整理整頓ができない子は、物を大切にする、情に厚いなどの長所があります。そして、自分がやりたいことを優先できるという長所もあります。自分がやりたいことを優先する力は自己実現力にも繋がり、幸せな人生を生きる上でとても大切です。
このように長所と短所は、コインの裏表のように表裏一体なのですね。
そのように考えて、お子様の短所を叱る回数を少しでも減らしていただくことで、持ち合わせた長所を思う存分伸ばし、豊かな人間形成に繋がるのではないでしょうか?
「気は長く、心は丸く、腹立てず、口つつしめば、命長かれ」などなど。
いい言葉ですね。
頑張ってください。
お子様に対しては、ついつい正しく、また合理的なことを教えたくなるのが親ですよね。
私もそうです。
お子様の行動や活動を見て、それは違うよ!こうすればいいんだよ、こうすれば、あなたが求めている結果が手に入るのよ。
人はこちらが伝えたいことを聞くのではありません。
自分が聞きたいこと、知りたいことに興味を持つのです。
だから、お子様が苦労していることだから、結果が出る内容だから、正しいこと、そのまま伝えればいいのかというと、そうではないのです。
正しいことを「楽しく」伝えること。
こちらの方が、ずっと大事なのです。
正しいことを、楽しく伝える。楽しいことを、分かりやすく、そして、深くして伝える。
おっ!と思わせて、笑わせて、後から考えると、深い…。
これが「ほめ達!」の伝え方の理想としていることです。
まずは、興味を持ってもらって、楽しくて、自分に関係ある話、そんな話にしてお伝えしていただけたら最高です。
こんな親御さんにとって絶望的だと思えることに挑戦してみてください。
完璧にはなれなくても、完璧を目指すことはできます。
きっと普段のお子様と違った反応が感じられると思います。
是非、お試しあれ。
夏休みが続き、毎日のお昼ご飯の支度、宿題の心配、おまけにこの暑さ。
お母様方もイライラしっぱなしで、お子様が家でダラダラしていると、つい「ダラダラしてないで、勉強しなさい!」などと声を荒げてしまうのではないでしょうか?その気持ちも充分わかります(笑)
しかし、このように考えてみたらどうでしょうか。
「子どもだって大変だよね。」
子どもたちは気など遣っていないようで、結構気疲れしています。今は夏休みでも、学校に行けば毎日のように4時間も5時間も新しいことを脳に詰め込まれ、それ以外にも給食当番・飼育係・日直。おまけに人前に出て喋らされたりもします。すべてが教育なのです。
放課後も習い事や塾・学童クラブなどなど、人間同士の絡み合いばかりです。
休み時間だって、友達との人間関係に気を遣っていることもたくさんあります。ひょっとしたら、お母様よりも自由な時間がないかもしれません。大人でもこれほど次から次へと詰め込まれることは稀ですよね。
そうなれば、心と身体を休められるところはご家庭だけなのかもしれません。
ですから、なるべくご家庭ではお子様が心安らぐ環境を作ってあげてみてください。しつけも勉強も大切ですが、それを親御さんの主義にしてしまわないように気をつけてください。また否定的な言葉は大きなストレスとなります。なるべく共感的な寄り添いを心掛けてみてください。
親子で何かをご一緒にされることもとてもいいことです。図書館などはとても快適な環境ですし、難しい本ばかりでなく、リラックスできる内容や漫画なども取り揃っています。ゲームやテレビなどの雑踏から離れて、静かなところでリラックスすることはとても心にも身体にも良い影響を与えてくれます。ご家庭で熱中していることがあれば、しばらくは放ってあげることも大切です。ゲームなどの場合は依存症の心配もありますから、ご家庭でよく話し合いをされて許容時間を考えられるといいと思います。
話を戻しますが、お子様も休めるところがなければ心身に異常をきたしてしまう事もありますので、ダラダラを少し見逃してあげてくださいね。
私が大好きな「親野智可等」先生のコラムにこんな言葉が載っていました。
「今日も学校の授業を頑張って委員会活動もやって、帰宅して塾に行って勉強して、また帰宅して学校と塾の宿題やって、疲れてちょっと寝転がってたら、お母さんに『何サボってる?だから成績が上がらないんだ』と言われた。『頑張ってるよ』と言ったら『みんなはもっと頑張ってる』と言われて、やる気なくなった」
思い当たることはありませんか?
以前に「ほめる」とは、とても意味が広いというお話をしました。
誰もが共通して認識されているのは「称賛」することだと思うのですが、実は「承認」「感謝」「尊敬」「共感」「労い」「応援」などなど、こちらが何気なくお子様に発した言葉でも、お子様の方が「ほめられた」と感じている場合がたくさんあるのです。
ですから、相手が「ほめられた」と感じたことはすべて「ほめ言葉」に含まれるのですね。
では、叱られた時はどうなのでしょうか?
大人は「怒る」と「叱る」の違いを変に意識してお子様に接する方がたくさんお見えになります。
その違いは、「怒る」は感情をこめて責めてしまうこと。「叱る」は相手のことを思って正しく導くことですが、そこには「注意する」や「諭す」とは違って、強い口調で伝えることなのですね。
たしかに「怒る」のように、不満や感情をぶつけることではないにせよ、口調は強いのです。
「注意」という文字を見ていただければ違いが分かりやすいかもしれません。漢字を分解すると、そのことに意識を注ぐとありますから、きつい口調でなくても伝えることはできます。
ですから、「怒る」は別物で、「叱る」の集合体の中に「「諭す」や「注意する」が含まれているとも考えられます。しかし「叱る」は強い口調だけに、「怒る」に似ているところがあるのです。はじめに述べた「ほめる」の意味が広いのと同じで、こちらが正しく導こうと思って叱っても、相手やお子様が怒られたと感じてしまったら、「注意されたのだ」「諭してくれたのだ」とは思えないのですね。
お子様が「ママはまた怒るんでしょ!」と言われた時は、口調に感情が多めに入ってしまっているのかもしれません。私たち大人同士であればその気持ちは伝わりますが、相手が小さなお子様なら感じ方が変わってきてしまいます。
感情をうまくコントロールして、諭してあげられればいいですね。
叱る時は、「目を見て」「短く」「事実を確実に」「少し低めの声」で伝えてあげるといいですね。
暑さに負けずに頑張ってください。
毎日暑い日が続きます。この時期、夕飯の時にビールグラスを片手に持って「いただきまーす」はお父さんだけでなく。お母さんも楽しみなのではないでしょうか?
お互いグラスを傾けながら、楽しく食事をしようという時に、相手がグラスを下に向けて手を出されたら、「えっ?」っと思ってしまいます。
実は、皆さんの体の中には、上を向いたり下を向いたりする「心のコップ」があるのです。
特にお子様の心のコップは激しく向きが変わります。ポジティブな言葉をかけられた時にはコップは上を向いて、どんどんとコップの中に入っていきます。しかしながら、ネガティブな否定語や誰かと比べられたり叱られたりすると、心のコップは下を向き、もうそれ以上受け入れようとはしなくなってしまいます。もちろん、大人でも同じことが言えますよね。
皆さんの心のコップは上を向いていますか?
「ほめ達」協会のセミナーで、こんなことを教えてもらいました。
「心のコップを上に向けてみてください。そうすれば、いくらでも知識もスキルも注ぎ込んでくれる人が現れます。コップを下向きにしていると、誰も注ぐことはできません。」
以来、私は心を素直にして、コップを上に向けてみようと意識をしました。
すると不思議なことに、周りから私をサポートしてくれる声がたくさん聞こえ始めました。そして仲間も増え、いつのまにかこれまで交流が持てなかった人たちまで集まってくるようになったのです。
私たちは、一人で生きることはできません。自分一人の力では限界があります。
家族や仲間や関係するすべての人のサポートがあって、初めて生きていくことができるのです。
逆に、お子様やパートナーが心のコップを下に向けている時は、上を向くような言葉をかけてあげたり、接してあげてください。
すべての人の心のコップが上を向いていれば、明るく楽しいひとときが送れることでしょう。
頑張ってください。
「ほめ達」は叱らないのですか?
このようなご質問を受けることがあります。とんでもございません!
「ほめ達」だって間違ったことをした時には厳しく叱ります。大切なことは、「誰が言うか」なのです。
相手によっては、叱られても素直に聞けない時があります。しかし、厳しく叱られたのに「ありがとうございます。よく叱ってくださいました。」と素直に受け入れられる相手もいます。
それは普段、自分のことをどれだけ気にかけてくれているか、どれだけ自分のことを見てくれているか、の違いではないでしょうか?
お子様の場合でも同じです。叱り方にブレがあったり、親御さんがそのことに対して出来ていなければ、お子様は素直に注意を聞き入れることができないのです。
口では「分かった!」と言い、首は縦に頷いて見せてもその場を離れると、また同じことをしてしまっているかもしれません。
ですから、親御さんは一貫性をもった厳しさは持ち合わせていた方が褒められた時に嬉しさも倍増するのです。躾は必要なことです。ですから親御さんもそれに伴った行動や言動をお子様の前で実行していただければ幸いです。
頑張ってください。
大人は子どもの言うことををすべて聞いていると「わがまま」になると思い込んでいるようです。
この思い込みは今に始まったことではなく、大昔から延々と続いているようです。
しかし、この説は「児童心理学」の中で真っ向から否定されるようになりました。
真実は真逆だったのです。
忙しくて手が離せない時でも矢のように子どもたちはお願いを浴びせてきます。
「ねえ、ねえ、これ読んで。」「お母さん、抱っこして!」などなど…
しかしこんな時は無下に「あとで!」と否定せずに、まずはその気持ちを共感してあげましょう。
例えば、夏の日中に「お母さん、公園で遊ぼう。」と言われたとします。
そんな時に「こんな暑い時に公園なんかに行けるわけないでしょ!」と言いたくても、「そうだね。公園は楽しいもんね。でも今は暑くて病気になっちゃうから、夕方涼しくなったら一緒に行こうか。」
こんな感じで、まずはお子様に気持ちを汲んであげてください。そしてそのあとで理由をつけて意見を言う。
これならばお子様も一度は気持ちを汲んでくれたと思い、渋々でも納得してくれます。
そうしたら、すかさず「おりこうさんだね。お母さんの話を分かってくれてありがとう。」とほめて気持ちに感謝する。
こういうことがとても大切です。
いちいち否定的な言葉、「だめだめ!」「できるわけないでしょ!」などをいつも浴びせていると、「私はダメな子なんだ…」そんなふうに思うようになってしまいます。
自己肯定感や親への信頼感も下がりっぱなしです。特に多いのが冒頭の「そんなわがまま言わないの!」です。
言うことを聞く代わりに「共感」から入ってみてください。慣れない言葉かもしれませんから、一度目ではスムーズにいかなくても繰り返しているうちに必ず聞き分けのいいお子様へと変化されます。
ぜひ、お試しあれ。
「愛ある人は一手間多い」
こんな言葉を「ほめ達セミナー」で教えていただきました。
何をするにも、「もう一手間かけられないだろうか?」そんなことを習慣にしていくことです。
それはどんな小さなことでもいいのです。
誰かへのLINEにも、もう一言プラスアルファの言葉を足してみる。
あいさつの時に、季節の話をつけ足してみる。表情も意識してみる。ワンアクションつけてみる。
お客様には小さなプレゼントを用意してみる。訪問時には手土産を工夫する。
小さなことですが、一手間かけることを習慣化できると、周りの関係性が変わりだします。
そして大切なことは見返りを求めないということ。
「一手間かけたのに…」と、「のに」が気持ちの中に生まれた瞬間、かけた一手間が生臭いものに変わってしまいます。
一手間かけるのは、すべては自分のため。なぜなら、心に余裕がないと一手間かけることはできません。
逆に、自分の心に余裕を持つトレーニングのためにも、一手間かける意識づけをしてみてください。
一手間かけることは「ほめる」ことと同じで「こころが整う」のです。
一手間かけて、お子様やご家族のいいところを探す。
一手間かけて、その良いところを相手に伝えてみる。そして見返りを求めない。
こうすることで、ご家族との関係もより温かいものに変わっていきます。
是非、意識をして実践してみてください。
オンラインセミナーを始めて2年になりますが
「なぜお申し込みをされましたか?」と尋ねますと、
「なかなか思うようにほめられないんです。」
「ホメてるのに乗ってこないんです。」
そんなお返事をいただく方がたくさんお見えになります。
そんな時には、「承認してみてください。」とお応えするようにしています。
「ほめる」というのは、考え方を変えると非常にたくさんあります。
お子様や相手が「ホメられた!」と感じたならば、それは「ホメた」のですね。
例えば、「すごい!」「さすが!」「すばらしい!」
このワードを使わなくても、朝自分で起きられていたら「ちゃんと起きれたね。」、歯磨きをして食卓につけたら「歯磨きできたね。」、「ごちそうさま」と言ったら「ごちそうさまが言えたね。」
こんな具合に、脚色なしにできたことをそのまま伝えるのです。
これだけで、大好きなお母さんやお父さんに「ホメられた!」と思うのです。
こちらとしたら、「承認」しただけのこと。
次の日にも同じことが出来ていた時に、「今日も歯磨きできたね。すごいね。」と感嘆してあげればよいのです。
無理に「すごい・さすが・すばらしい」で終わってしまうと、小さな幼児では「何でほめられたのか?」と頭の中で思っているお子様も少なくありません。
「承認」はその出来事を具体的に言葉に変えているのです。
是非、気楽に承認をしてみてください。意外な効果を感じられることでしょう。
頑張ってください。
毎日のあいさつはたくさんあります。
「おはよう」「こんにちは」「いただきます」「ごちそうさま」
各ご家庭によっては丁寧に「ごちそうさまでした」と語尾までしっかりと躾けられている場合もあります。どちらもとても良いことですね。
あいさつは人と人とを繋ぐコミュニケーションには欠かせないものです。
「人間」という文字を考えてもそれが分かるのではないでしょうか。
「ほめ達」では「二言あいさつ」を励行しています。
「二言あいさつ」とは、挨拶をする時に「もう一言何か言葉をつけてみましょう」というものです。
例えば、「おはよう。いいお天気だね。」「ごちそうさま。美味しかったよ。」
このように挨拶以外に気がついたことや、感じたことを言葉にして付け足してみることです。こうすることで、次の言葉への誘い水となり、より深いコミュニケーションを繋いでいけます。とっさに思いつかないときなど、「まあ、おはよう。」「おっ、こんにちは」でもいいのです。そっけないあいさつで終わるよりも、よほどコミュニケーションとしては効果があります。ですから、ご家族の中でも同じことが言えるのです。
「おはよ。気持ちいい朝だね。」
こう切り返したのに、だまって通り過ぎることは少ないですし、もしそうであれば、何かの黄色信号だと感じ取ればいいのです。
「二言あいさつ」には、このような効果があります。
是非、皆様も取り入れていただければと思います。
少しずつサクラの蕾も膨らみ、暖かい春がそこまでやって来ています。
胸を膨らませて小・中学校へ進学をされるお友達の顔が目に浮かぶようです。
それぞれの個性を発揮して大きく羽ばたいていただきたいと願うばかりです。
さて、標題の「サクラ切る馬鹿、ウメ切らぬ馬鹿」、ちょっと乱暴な言葉ではございますが、これは昔からの日本のことわざで、サクラは切るとそこから腐りやすく注意が必要ですが、ウメは枝を剪定することで、美しい花や実をつけるということです。
それぞれの個性に合わせた育て方が必要なのですね。もちろん、お子様にも同じことが言えて、それぞれの個性を生かしたり、伸ばしたりすることで大きく成長します。
お子様の個性は「価値」ですから、「ほめ達」が打ち出しているその「価値」発見して伝えてあげることで、褒めることと同じような効果が生まれるのです。
「ほめる」ことをコントロールに使うのではなく、そんな使い方をしていただければと思います。「多様性を尊重する時代」には持って来いの方法だと思います。
よい子育てを応援いたします。
最近よく耳にする「自己肯定感」ですが、意味合いとしては自分の存在を認め、自分は自分のままでいいんだ!と思える心の状態を言います。
そのためには「ほめることがいいんですよね?」とおっしゃられる方がおみえになりますが、まず相手をコントロールするために褒めるのでは逆効果です。
そうではなく、その人の価値を発見して脚色なしで伝えてあげることです。伝えることが目的ですから、脚色する必要もないのです。そして「自己受容」をさせることです。
良いことだけではなく短所と思われる部分もまず自分で受け入れることができるようになることが大事になります。自己受容することを習慣づけることなのです。
この繰り返しによって自分の良いところを短所と思われるところと比べることが自分でできるようになり、自己肯定感の向上に繋がってきます。自己を信頼できるようになるのですね。
そして自己肯定感が高いと、どんな時も幸せを感じやすくなり、人生に大きな影響を与えることになるのです。お子様にとって自分の価値を毎日のように伝えてくれる親御さんのことは大好きになるし、尊敬をするようにもなります。
ですからお母様もこの価値を発見できたことをそのまま伝える習慣をつけることにより、自分の周りの人との人間関係も良好になりますので、一挙両得ということなのです。もちろんご主人様にも同じようにしてあげていただきたいと思います。
子育ては日々自分を試されているようなもので、試験に明け暮れているような気持になってしまいます。
その結果、ストレスが溜まり大爆発を起こしてしまい、お子様のみならず、ご主人にも火の粉が飛んだりしてしまいます。
こんな時に大事なことは「比べてみること」。
セミナーでは「ほめるの反対は比べること」と申し上げていますが、これは比べてしまって相手をほめて、我が子を叱ることという意味で、今回申し上げるのは、比べてみてお子様の長所と短所を見極めましょうということです。
長所が見つかった時には、もちろんそこを正直に伝えてほめてあげること。今持ち合わせている能力の良いところを見つけ、それを伸ばしてあげる。長所を伸ばしていくことで、お子様はその分野で成功体験を積んでいくことができます。
周りから一目置かれる得意分野ができれば、周りから認められたり、尊敬されたりすることで自信が出てきます。
その自信が自己肯定感を育て、そして短所の克服にもつながるのです。
これは「ストッキング理論」とも言われ、ストッキングの1部分を引っ張り上げると、その周りの部分も上がってきます。子育ては全くこれと一緒で、良いところを引っ張り上げると、それについて他の部分も上がってきます。
一つの成功体験が他の分野にも良い影響を及ぼすことは間違いありません。
そしてストッキングは足首のあたりはきつく、キュッとしまっています。
これを幼児期だと思って、ほめることばかりに意識をとらわれずに、間違ったことには厳しく指導をしていきましょう。と言うのが、天才3兄弟を育てた「大野ママ」の考えです。
幼児期の教育こそ人の心魂を育ててくれるということなのですね。
ストッキングはお腹にかけて少しずつ緩くもなりますが、最後の思春期に当たるお腹の部分は再度きつく作られています。ここを成功させるためにも、幼児期のしつけがとても大切になるのですね。
ぜひ、参考にしてみてください。
「歯に衣着せぬ人」そんな風に表現される人が世の中にはいらっしゃるようです。
これは思っていることをそのままズバズバと言ってしまう人のことですね。
おそらく「苦手だな」と思う人の方が多いのが世の常です。「言葉は剣よりもよく切れる」のです。
相手にとって嬉しいこと、楽しいことはそのまま思ったことをお伝えすればとても心に響きますが、逆に耳の痛いこと、辛くなることをそのまま伝えてしまうと、心に受ける衝撃はとても大きなものになります。
ほめる達人「ほめ達」は言葉を口の出す前に、相手にとってどうなのかを一度考えて、言葉を変換できる人です。
例えば、「何やってるんだ!全然違うぞ!」と言いたい時には、「これはこうすれば良かったね。」
「何をやっても愚図だなあ。」であれば「こうすれば早くできるね。」とこんな風にどちらも結果は変わらなくても、相手は次への意欲が変わってきます。
お子様の場合ならなおさらです。「そんなことしたらダメでしょ!」「早くしなさい!」というお決まりの文句を少し変換してみてください。
きっとお子様の顔も晴れやかになり、帰って行動も早くなるのではないでしょうか。
人や物事は常に多面体です。マイナスの部分があれば、必ずその横にプラスの部分が隠れています。
ほめ上手な親御様は常にプラスの部分を見つけ、そこの光を当て続けられる人です。少し気長に挑戦してみてください。
ピグマリオン効果とは、他者からの期待を受けることで学習や作業などの成果を出すことができる効果のことを言います。
アメリカの心理学者ローゼンタールが、教師からの期待があるかないかによって生徒の学習成績が左右されるという実験結果を報告したことが始まりで、ピグマリオン効果は、教師期待効果ローゼンタール効果とも呼ばれています。
その実験内容は、生徒たちに対して前触れもなく「ハーバード式突発性学習能力テスト」というテストを行い、テストの点数の良し悪しに関係なく、無作為に20人の生徒を選出し、その子たちに「君たちはテストで非常に優秀な成績でした。」と嘘を伝えたところ、その後の子どもたちの学習意欲が思いのほか上がったそうです。
これはほめられたことにより、普段の実力以上の学習への取り組み方ができるようになったのです。
その逆もあります。これは「ゴーレム効果」と呼ばれていて、他人から期待もされずにダメなレッテルを張ってしまうことで、優秀な子どもまで学習意欲がなくなっていく現象が起こるのです。
これを考えると、「ほめる」ことはが子どもたちにとっていかに重要かがわかります。
もちろん、お子様をほめてコントロールをしようという考えではいけません。
価値を発見してそのままを伝えてあげる。「ここが素晴らしいね。」「こんなことができるなんてすごいね。」「さすがだね。」ほめ言葉は短くても構いません。
事実を付け加えてほめてあげましょう。そうすれば、ほめ言葉を意識してお子様が行動するようになります。ここがお母様の腕の見せどころです。
頑張ってください。
皆さんのご家庭では、お子様に「ゲーム」で遊ばせていますか?
ひょっとすると今日では、ほとんどのご家庭がお子様にゲームを与えているかもしれませんね。
「ゲーム」を与えることは悪いことではありません。この時期はいろいろな神経系統が成長する時期ですから、ゲームをすることで反射神経や運動神経、記憶力など成長することは脳科学的に証明されているようです。
しかし問題なのは「ルールづくり」ではないでしょうか。
ご家族で決めたルールをきちんと守らせれば「ゲームばかりしてないで勉強しなさい!」と叱ることもなくなります。
では「ルールづくり」のアドバイスをしますね。
まず、お子様の本音を聞き出しましょう。その時には「共感的な態度」で聞いてあげてください。
お子様が「みんなやってるよ!」には「そうだね。一人だけ知らないと仲間外れになっちゃうね。」
このように上から目線にならないように聞いてあげてください。
「じゃあお母さんと二人でルール作りをしようか!」そう言えばおそらく「いいよ。」となるでしょう。
もちろん、親の本音も伝えるべきですよ。「お母さんだって心配なんだよ。うちの中ばかりでは元気な子になれないような気がしてね。」
こんな感じで本音を伝えた上でルール作りに進みます。
まずは「やる時間」「場所」「時間帯」ですね。ここでも決して上から目線はダメです。
国同士がルールを決めている気持ちで、公平・平等を基本にします。
「食事中はやらない」「何時以降はやらない」子ども部屋に持ち込まない」「充電はリビングで」などなど、ネッ検索してみると色々出てきますから、そういうのを参考にされるといいと思います。
このような決め方をすると、お子様も守ろうとするし、できた時には必ず「ほめる!」を入れてあげる。できていなかったら守るように言うなど見届けが大切です。
はじめのうちは守ることが難しい時もありますから、そんな時は「お父様」にも加わってもらい、意見を聞くことも良いことです。
出来上がったルールは、リビングやキッチンに張り出しましょう。全員が見れることでお子様も参加をしたんだという意識が生まれ、何の不満も出ないことが多いと思います。
何より大切なことは、親がぶれないことです。中には親御さんもゲームで楽しまれる場合がありますが、必ずルールに則ってやってくださいね。
ぜひ、お試しあれ。
とにかく子どもは「ほめて伸ばす」。
こんな言葉が飛び交っていますが、安易に使っているほめ言葉がかえってお子様を傷つけたり、不安にしていることもあります。
その代表的な言葉に「えらいね!」があります。
結構ざっくりな言葉だし、おざなりにも聞こえてしまいます。
しかしながら言われた本人は、そんなことを言われる覚えもないし、逆にプレッシャーを感じてしまったり、不安感さえ覚えてしまう事があるのです。
こんな時はどう伝えればいいのか?
それが「助かったわ。ありがとう」です。
「えらい」「えらくない」という評価はプレッシャーになります。
しかし「助かったよ。ありがとう」という感謝の言葉は、子どもたちをプレジャーにさせる。
つまり「喜び」になるのです。プレッシャーとプレジャー、全く正反対の作用ですよね。
「ありがとう」という言葉の陰にはこんな力があることを証明した実験があるそうです。
それは、ペットボトルに水道水を入れて、片方には「ありがとう」、
もう片方には「バカ野郎」とペットボトルに書いて一晩おきました。
そしてその水を凍らせて結晶をみると、「ありがとう」の方は宝石のような美しい結晶ができ、
「バカ野郎」と書いた方のペットボトルの結晶は可哀想なぐらい無残な形だったそうです。
これは水道水を他の水に変えて実験しても同じような結果になったそうです。
人間の身体は70パーセントが水分です。良い水質が良い代謝や循環を起こしますから、
ポジティブな言葉が健康や成長に影響が出ると言っても過言ではないでしょう。
また、ポジティブな言葉をかけ続けて育てた言葉は良く育つという実験結果もあるそうです。
感謝はかけた相手だけでなく、言ったその人にも良い効果があります。
是非、「えらいね」を封印して、「助かったわ。ありがとう」に変えてみてください。
脳科学的には、「ありがとう」という言葉を口にすると
①脳内から幸せホルモンの「セロトニン」が分泌する
②集中力が上がり意欲的になる幸福物質の「ドーパミン」が分泌
③絆ホルモンと言われる「オキシトシン」の分泌
④免疫力が高まる「エンドルフィン」が分泌
良いことだらけですね!
お母様、毎日の生活の中で、一日に何度「ダメ!」というワードをお子様との会話の中に入れてしまっていますか?
もう、明日から「ダメ!」を使わない一日に変えてみましょう。
不思議なことに「脳波は否定語を理解できない」のです。
例えば、
子どもに「バケツを運ぶ時はバケツの水をこぼさないでね!」
そう言った矢先にこぼしてしまったりすることがよくあります。
他にも、こんな指示を受けると、大人でもそうなってしまいます。
それは、
「今からはピンクの像を…想像したらダメですよ。」
どうですか?何となく想像してしまいませんか。
これと同じように、お子様も「ダメ・ダメ」は言っても脳は受け入れてくれないと思ってください。
ですから、言葉を少し変えてみるのです。
「こぼさないで。」は「慎重にね。」
「走らないでね。」は「歩きましょう。」
「お喋りしないでね」は「静かにしましょう。」
このように否定形を止めて、行動形に言葉を変えてみると、意外に良く反応してくれますよ。
何よりいいことは、お母様の「心が整う」こと。
心が整っていると、イライラも減り、お肌にも良いかもしれませんね。
もし感情的になってしまった時には、お子様へ素直に謝ることで、次の良い言葉がスムーズに出てきます。
「お母さんも今、感情的になってしまってごめんね。」
「ハサミの使い方を間違えると、〇〇ちゃんがひどいケガをしてしまうと思って…」
このように、何故感情的になったのかを伝えてあげると。
「ありがとう。これからは気をつけて使うよ。」
そんな風にまとまると思います。
是非お試しあれ。
男の子を持つお母さまから、
「もう、いつもグズグズしていて困ります。」とか
「変なことばかり熱中して、返事もしないんですよ。」
そんな困りごとをよく耳にします。
そこで、男の子脳と女の子脳の特性をお話します。
特徴として、女の子は想像力を働かせて遊ぶ、「ごっこ遊び」などが大好きですが、
男の子は凝り性で自動車とか昆虫とか、なにか1つのことに熱中します。
男の子は運動能力・空間認知能力・知覚・協調動作に優れているというものがあります。
このように生まれ持っての能力に男女差がついているのです。
なので、返事もしないほど何かに集中している時には、しばらく放っておくぐらいがちょうどいいのですね。「フロー状態」と言うものに入っているのです。
他の言葉では「ゾーンに入る」と聞けばお判りになると思いますが、この状態の時が一番、能力が伸びたり成長している時と言われます。
待つことの方が良いことがあると信じてあげてください。もちろん、毎回そんな風にして調子にのるような時は、前もって時間を区切ることも必要ですね。
そして、学校や園ではきちっと着替えられるのに、家ではグズグズする時には、半分手伝う。
靴下であれば、つま先だけはかせて「あとは自分でね。」と言って放っておく。
上着なら、片袖だけ通して自分でやらせる。
そしてきちんとできたら、褒めてあげてください。お母さんのことが大好きなのは変わりませんので、「もう!愚図なんだから!」などと嫌味な言葉をかけるより、効果は抜群のはずです。着替えの速い子は、みんなこういう道のりを通って来ています。
是非お試しあれ。
「志」という文字は「士」と「心」で成り立っています。
わたしは「士」は先生だったり、師匠だったり、大人だったりする子どもの手本になる人。
そして「心」は、いろいろな考え方や生き方を伝える。
これが組み合わさって「志」なのだと思っていましたが、
調べてみると、「士」は進みゆく足の形が変形したもので、
心が目標を目指して進みゆくことを表しているそうです。
大人は子どもに対して「躾」を重要視してしまうところがあります。
勿論悪いことではないのですが、
その前に大切なことは、素直に気持ちがこちらを向いているかだと思います。
反発をしている子に、どれだけ躍起になっても
逆効果になってしまうことが多いのですね。
ですから「躾」も大切ですが、
子ども達が素直な気持ちで打ち込めるものに「志」を抱いてもらうこと。
楽しいことでも
難しいことでも
また、安易なことでも
真剣な心で取り組みたくなるものを紹介していく。
「下手な鉄砲も数打ちゃ当たる」でもいいのです。
まずは興味を持ってもらうこと。
そして、そこには「寄り添い」を忘れてはいけません。
道具を与えておけばよいのではなく、
親も大人も一緒になってやってみることです。
かの連合艦隊司令長官「山本五十六」氏の言葉に
「やってみせ、言って聞かせて、させてみて、褒めてやらねば人は動かじ」
と言うのがありますが、まさにその通りです。
ですから、わたしたち大人の役割は
子どもたちに志を持ってもらうことなのです。
今回もお付き合いありがとうございました。
是非、お子様の為に一考してみてください。
幼児期や小学校低学年のお子様をお持ちのお母さまは、朝の支度が気が気じゃありません。
もうすぐ通園バスが集合場所に到着するというのに、まだご飯を食べている。
「早く食べなきゃダメじゃないの!」
「テレビなんか見ていたらダメ!」
こんな朝の風景が目に浮かんできますが、いかがでしょうか?
また、園や学校から帰ってきてからも
「ゲームばかりしてたらダメでしょ!宿題しなさい!」
「食事の前には、手を洗わなきゃダメじゃない!」
さて、一日に何回「ダメ!」という否定語をお子様に浴びせてしまっているでしょうか?
そのお気持ちはよく分かるのですが、その否定語を浴びせられるたびに最近よく耳にするお子様の「自己肯定感」が下がってしまいます。
それに伴い、お母さまのストレス度もうなぎ上りに上がっています。
そんな時、疑問文に変換してみてください。
例えば、
「手を洗わなきゃダメじゃない!」は、
「食事の前には、何をするんだったかな?」
「手洗い~」
「大正解!よく分かったわね。さすが○○君。」
「やったあ!」
大好きなお母さんから褒められた〇〇君は、得意げにいつもより奇麗に石鹸をつけて手を洗います。
また、
「早く食べなきゃ、ダメじゃない。遅刻しちゃうよ!」
こんな時は、
「朝ごはんは、時計の長い針が何処の時にご馳走様するんだった?」
「12~」
「じゃあ、少しスピード上げなきゃね。」
「うん。エンジン全開!」
なかなかこんな風にはいかなくても、お母さまのストレス度はグンと下がります。
「ダメダメ星人」からの脱却です。
少しずつでも試してみてください。
お子様については、自己肯定感も上がり、「ぼくはやれば出来るんだ。」そんな自己効力感まで目に付くようになります。
一挙両得ですね。
頑張ってみてください。
「親の心子知らず」という言葉があります。
これは、深い愛情と思慮にもとづいて考えている親の心も知らないで、
子どもは勝手気ままに行動しているという非難の言葉ですが、
その逆はないでしょうか?
「ねえ、見て見て!」 「ママ、聞いて聞いて」
何処のお子様にも見当たる、お決まりの言葉です。
園のバスから降りて来るやいなや、
「ママ、聞いて聞いて。今日ねマサル君、お友達と喧嘩して、先生に叱られたんだよ!」
「そう、それは大変だったね。マコちゃんは仲良くお友達と遊べて良かったね。」
こんな風に受け答えができればいいのですが、毎日毎日となると、時には
「ねえ、ママ聞いて聞いて!」
「今ね、マサル君のお母さんとお話してるから、あとでね。」
こんな風になってしまう事もありますよね。
しかしながら、お子様の気持ちとしては、話を聞いてもらって、共感してほしい。承認してほしい。
そんな気持ちで一杯なのです。
これが癖になり、しょっちゅうこのような対応になってしまうと、
「ママはわたしより大切なことがあるんだ。」
そんな風に、卑屈になってしまったり、モチベーションや自己肯定感まで下がってしまいます。
「ねえ、見て見て」や「ママ、聞いて聞いて」は子どもの仕事であり、成長の過程ではとても大切な通り道なのです。おそらく、その時間は30秒か1分のことです。
一日のうちのたったそれだけの時間を疎かにしたために、お子様が傷ついてしまったり、卑屈になってしまって、もう二度と言ってくれなくなってしまう可能性もあります。
是非、お子様と目線を合わせて、コミュニケーションを取ってあげてください。
子育てが終わってしまったわたくしの感想では、そんな時期はあっという間に終わってしまって、そんな言葉も投げかけてくれなくなるのです。
今のこの時期を大切に楽しんでいただければと思うのです。
できることなら、
それに対しての質問や、どんな身持ちになったのかを尋ねてあげることにより、
お子様の気持ちの変化や語彙力の成長度にも気づくことができます。
また、その話が「たわいない話」の時もあれば、よく聞くとお子様のもつ悩みだったりすることがあります。
そんな時、しっかりと最後まで話を聞くことで、スッキリした気分になったり、お母さまの意見が心にしみて、
今後は自分で解決ができるようになることも少なくありません。
お子様の話を聞くことを「我慢」だと思われている親御さんもいるようですが、決してその時間は無駄になるものは一つもありません。
最後まで、そして理解できるまで聞いてあげるようにしてみてください。
一番やってはいけないのは、「話のハイジャック」です。
お子様の本題から話をすり替えて、自分の都合のいい方向へもっていくことだけは厳禁ですのでお気をつけください。
より良いご家族のコミュニケーションを構築してください。