「ほめ達」ってなんだ?
「ほめ達」は「ほめる達人」という言葉を略したもので、(一社)日本ほめる達人協会から認められた、「ほめる体現者」たちを指しています。
ほめることって、「おだてる」ことじゃないの?
「ほめ達」のいう「ほめる」は、「価値を発見して伝える」ことと定義しています。
ほめて相手をコントロールするという概念を捨てて、その人の持っている良いところを見つけて、
それをこと細かに正直に伝えることで、本人が気づいていなかったことに気づき、
そしてその事の価値まで伝えることで、自己肯定感や他者信頼感まで高まります。
「ほめられない人」にはどうしたらいいの?
「ほめられない人」はいません。
「ほめられない自分」がいるだけです。「ほめ達」はその人が持っている
一見「短所」に見える部分も、
見る角度を変えて長所として伝えられます。
例えば…
短 所 |
「ケチな人である」 |
|
▼ |
長 所 |
「経済観念が強い」 |
短 所 |
「気が弱い」 |
|
▼ |
長 所 |
「優しい人」 「思いやりのある人」 |
短 所 |
「出しゃばりだ」 |
|
▼ |
長 所 |
「積極性がある」 「全体把握が速い」 |
このように見る角度を変えることで、その人の長所として伝えることが出来ます。
動画解説コーナー
皆さまからの質問に動画でお答えします
※お名前など個人情報は公表しませんのでご安心ください。
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コラムコーナー
特別認定講師 三岡 大が綴るコラムです
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2024.4.11
vol.13 二言あいさつの勧め
毎日のあいさつはたくさんあります。
「おはよう」「こんにちは」「いただきます」「ごちそうさま」
各ご家庭によっては丁寧に「ごちそうさまでした」と語尾までしっかりと躾けられている場合もあります。どちらもとても良いことですね。
あいさつは人と人とを繋ぐコミュニケーションには欠かせないものです。
「人間」という文字を考えてもそれが分かるのではないでしょうか。
「ほめ達」では「二言あいさつ」を励行しています。
「二言あいさつ」とは、挨拶をする時に「もう一言何か言葉をつけてみましょう」というものです。
例えば、「おはよう。いいお天気だね。」「ごちそうさま。美味しかったよ。」
このように挨拶以外に気がついたことや、感じたことを言葉にして付け足してみることです。こうすることで、次の言葉への誘い水となり、より深いコミュニケーションを繋いでいけます。とっさに思いつかないときなど、「まあ、おはよう。」「おっ、こんにちは」でもいいのです。そっけないあいさつで終わるよりも、よほどコミュニケーションとしては効果があります。ですから、ご家族の中でも同じことが言えるのです。
「おはよ。気持ちいい朝だね。」
こう切り返したのに、だまって通り過ぎることは少ないですし、もしそうであれば、何かの黄色信号だと感じ取ればいいのです。
「二言あいさつ」には、このような効果があります。
是非、皆様も取り入れていただければと思います。
2024.3.25
vol.12 サクラ切る馬鹿、ウメ切らぬ馬鹿
少しずつサクラの蕾も膨らみ、暖かい春がそこまでやって来ています。
胸を膨らませて小・中学校へ進学をされるお友達の顔が目に浮かぶようです。
それぞれの個性を発揮して大きく羽ばたいていただきたいと願うばかりです。
さて、標題の「サクラ切る馬鹿、ウメ切らぬ馬鹿」、ちょっと乱暴な言葉ではございますが、これは昔からの日本のことわざで、サクラは切るとそこから腐りやすく注意が必要ですが、ウメは枝を剪定することで、美しい花や実をつけるということです。
それぞれの個性に合わせた育て方が必要なのですね。もちろん、お子様にも同じことが言えて、それぞれの個性を生かしたり、伸ばしたりすることで大きく成長します。
お子様の個性は「価値」ですから、「ほめ達」が打ち出しているその「価値」発見して伝えてあげることで、褒めることと同じような効果が生まれるのです。
「ほめる」ことをコントロールに使うのではなく、そんな使い方をしていただければと思います。「多様性を尊重する時代」には持って来いの方法だと思います。
よい子育てを応援いたします。
2024.2.22
vol.11 お子様の自己肯定感を高めるには
最近よく耳にする「自己肯定感」ですが、意味合いとしては自分の存在を認め、自分は自分のままでいいんだ!と思える心の状態を言います。
そのためには「ほめることがいいんですよね?」とおっしゃられる方がおみえになりますが、まず相手をコントロールするために褒めるのでは逆効果です。
そうではなく、その人の価値を発見して脚色なしで伝えてあげることです。伝えることが目的ですから、脚色する必要もないのです。そして「自己受容」をさせることです。
良いことだけではなく短所と思われる部分もまず自分で受け入れることができるようになることが大事になります。自己受容することを習慣づけることなのです。
この繰り返しによって自分の良いところを短所と思われるところと比べることが自分でできるようになり、自己肯定感の向上に繋がってきます。自己を信頼できるようになるのですね。
そして自己肯定感が高いと、どんな時も幸せを感じやすくなり、人生に大きな影響を与えることになるのです。お子様にとって自分の価値を毎日のように伝えてくれる親御さんのことは大好きになるし、尊敬をするようにもなります。
ですからお母様もこの価値を発見できたことをそのまま伝える習慣をつけることにより、自分の周りの人との人間関係も良好になりますので、一挙両得ということなのです。もちろんご主人様にも同じようにしてあげていただきたいと思います。
2024.2.5
vol.10 ストッキング理論の活用
子育ては日々自分を試されているようなもので、試験に明け暮れているような気持になってしまいます。
その結果、ストレスが溜まり大爆発を起こしてしまい、お子様のみならず、ご主人にも火の粉が飛んだりしてしまいます。
こんな時に大事なことは「比べてみること」。
セミナーでは「ほめるの反対は比べること」と申し上げていますが、これは比べてしまって相手をほめて、我が子を叱ることという意味で、今回申し上げるのは、比べてみてお子様の長所と短所を見極めましょうということです。
長所が見つかった時には、もちろんそこを正直に伝えてほめてあげること。今持ち合わせている能力の良いところを見つけ、それを伸ばしてあげる。長所を伸ばしていくことで、お子様はその分野で成功体験を積んでいくことができます。
周りから一目置かれる得意分野ができれば、周りから認められたり、尊敬されたりすることで自信が出てきます。
その自信が自己肯定感を育て、そして短所の克服にもつながるのです。
これは「ストッキング理論」とも言われ、ストッキングの1部分を引っ張り上げると、その周りの部分も上がってきます。子育ては全くこれと一緒で、良いところを引っ張り上げると、それについて他の部分も上がってきます。
一つの成功体験が他の分野にも良い影響を及ぼすことは間違いありません。
そしてストッキングは足首のあたりはきつく、キュッとしまっています。
これを幼児期だと思って、ほめることばかりに意識をとらわれずに、間違ったことには厳しく指導をしていきましょう。と言うのが、天才3兄弟を育てた「大野ママ」の考えです。
幼児期の教育こそ人の心魂を育ててくれるということなのですね。
ストッキングはお腹にかけて少しずつ緩くもなりますが、最後の思春期に当たるお腹の部分は再度きつく作られています。ここを成功させるためにも、幼児期のしつけがとても大切になるのですね。
ぜひ、参考にしてみてください。
2024.1.22
vol.9 「ほめ達」は言葉を変換できる人
「歯に衣着せぬ人」そんな風に表現される人が世の中にはいらっしゃるようです。
これは思っていることをそのままズバズバと言ってしまう人のことですね。
おそらく「苦手だな」と思う人の方が多いのが世の常です。「言葉は剣よりもよく切れる」のです。
相手にとって嬉しいこと、楽しいことはそのまま思ったことをお伝えすればとても心に響きますが、逆に耳の痛いこと、辛くなることをそのまま伝えてしまうと、心に受ける衝撃はとても大きなものになります。
ほめる達人「ほめ達」は言葉を口の出す前に、相手にとってどうなのかを一度考えて、言葉を変換できる人です。
例えば、「何やってるんだ!全然違うぞ!」と言いたい時には、「これはこうすれば良かったね。」
「何をやっても愚図だなあ。」であれば「こうすれば早くできるね。」とこんな風にどちらも結果は変わらなくても、相手は次への意欲が変わってきます。
お子様の場合ならなおさらです。「そんなことしたらダメでしょ!」「早くしなさい!」というお決まりの文句を少し変換してみてください。
きっとお子様の顔も晴れやかになり、帰って行動も早くなるのではないでしょうか。
人や物事は常に多面体です。マイナスの部分があれば、必ずその横にプラスの部分が隠れています。
ほめ上手な親御様は常にプラスの部分を見つけ、そこの光を当て続けられる人です。少し気長に挑戦してみてください。
2023.12.12
vol.8 ピグマリオン効果の活用
ピグマリオン効果とは、他者からの期待を受けることで学習や作業などの成果を出すことができる効果のことを言います。
アメリカの心理学者ローゼンタールが、教師からの期待があるかないかによって生徒の学習成績が左右されるという実験結果を報告したことが始まりで、ピグマリオン効果は、教師期待効果ローゼンタール効果とも呼ばれています。
その実験内容は、生徒たちに対して前触れもなく「ハーバード式突発性学習能力テスト」というテストを行い、テストの点数の良し悪しに関係なく、無作為に20人の生徒を選出し、その子たちに「君たちはテストで非常に優秀な成績でした。」と嘘を伝えたところ、その後の子どもたちの学習意欲が思いのほか上がったそうです。
これはほめられたことにより、普段の実力以上の学習への取り組み方ができるようになったのです。
その逆もあります。これは「ゴーレム効果」と呼ばれていて、他人から期待もされずにダメなレッテルを張ってしまうことで、優秀な子どもまで学習意欲がなくなっていく現象が起こるのです。
これを考えると、「ほめる」ことはが子どもたちにとっていかに重要かがわかります。
もちろん、お子様をほめてコントロールをしようという考えではいけません。
価値を発見してそのままを伝えてあげる。「ここが素晴らしいね。」「こんなことができるなんてすごいね。」「さすがだね。」ほめ言葉は短くても構いません。
事実を付け加えてほめてあげましょう。そうすれば、ほめ言葉を意識してお子様が行動するようになります。ここがお母様の腕の見せどころです。
頑張ってください。
2023.11.20
vol.7 家庭での「ゲームルール」づくり
皆さんのご家庭では、お子様に「ゲーム」で遊ばせていますか?
ひょっとすると今日では、ほとんどのご家庭がお子様にゲームを与えているかもしれませんね。
「ゲーム」を与えることは悪いことではありません。この時期はいろいろな神経系統が成長する時期ですから、ゲームをすることで反射神経や運動神経、記憶力など成長することは脳科学的に証明されているようです。
しかし問題なのは「ルールづくり」ではないでしょうか。
ご家族で決めたルールをきちんと守らせれば「ゲームばかりしてないで勉強しなさい!」と叱ることもなくなります。
では「ルールづくり」のアドバイスをしますね。
まず、お子様の本音を聞き出しましょう。その時には「共感的な態度」で聞いてあげてください。
お子様が「みんなやってるよ!」には「そうだね。一人だけ知らないと仲間外れになっちゃうね。」
このように上から目線にならないように聞いてあげてください。
「じゃあお母さんと二人でルール作りをしようか!」そう言えばおそらく「いいよ。」となるでしょう。
もちろん、親の本音も伝えるべきですよ。「お母さんだって心配なんだよ。うちの中ばかりでは元気な子になれないような気がしてね。」
こんな感じで本音を伝えた上でルール作りに進みます。
まずは「やる時間」「場所」「時間帯」ですね。ここでも決して上から目線はダメです。
国同士がルールを決めている気持ちで、公平・平等を基本にします。
「食事中はやらない」「何時以降はやらない」子ども部屋に持ち込まない」「充電はリビングで」などなど、ネッ検索してみると色々出てきますから、そういうのを参考にされるといいと思います。
このような決め方をすると、お子様も守ろうとするし、できた時には必ず「ほめる!」を入れてあげる。できていなかったら守るように言うなど見届けが大切です。
はじめのうちは守ることが難しい時もありますから、そんな時は「お父様」にも加わってもらい、意見を聞くことも良いことです。
出来上がったルールは、リビングやキッチンに張り出しましょう。全員が見れることでお子様も参加をしたんだという意識が生まれ、何の不満も出ないことが多いと思います。
何より大切なことは、親がぶれないことです。中には親御さんもゲームで楽しまれる場合がありますが、必ずルールに則ってやってくださいね。
ぜひ、お試しあれ。
2023.10.17
vol.6 怖い「ほめ間違い」!
とにかく子どもは「ほめて伸ばす」。
こんな言葉が飛び交っていますが、安易に使っているほめ言葉がかえってお子様を傷つけたり、不安にしていることもあります。
その代表的な言葉に「えらいね!」があります。
結構ざっくりな言葉だし、おざなりにも聞こえてしまいます。
しかしながら言われた本人は、そんなことを言われる覚えもないし、逆にプレッシャーを感じてしまったり、不安感さえ覚えてしまう事があるのです。
こんな時はどう伝えればいいのか?
それが「助かったわ。ありがとう」です。
「えらい」「えらくない」という評価はプレッシャーになります。
しかし「助かったよ。ありがとう」という感謝の言葉は、子どもたちをプレジャーにさせる。
つまり「喜び」になるのです。プレッシャーとプレジャー、全く正反対の作用ですよね。
「ありがとう」という言葉の陰にはこんな力があることを証明した実験があるそうです。
それは、ペットボトルに水道水を入れて、片方には「ありがとう」、
もう片方には「バカ野郎」とペットボトルに書いて一晩おきました。
そしてその水を凍らせて結晶をみると、「ありがとう」の方は宝石のような美しい結晶ができ、
「バカ野郎」と書いた方のペットボトルの結晶は可哀想なぐらい無残な形だったそうです。
これは水道水を他の水に変えて実験しても同じような結果になったそうです。
人間の身体は70パーセントが水分です。良い水質が良い代謝や循環を起こしますから、
ポジティブな言葉が健康や成長に影響が出ると言っても過言ではないでしょう。
また、ポジティブな言葉をかけ続けて育てた言葉は良く育つという実験結果もあるそうです。
感謝はかけた相手だけでなく、言ったその人にも良い効果があります。
是非、「えらいね」を封印して、「助かったわ。ありがとう」に変えてみてください。
脳科学的には、「ありがとう」という言葉を口にすると
①脳内から幸せホルモンの「セロトニン」が分泌する
②集中力が上がり意欲的になる幸福物質の「ドーパミン」が分泌
③絆ホルモンと言われる「オキシトシン」の分泌
④免疫力が高まる「エンドルフィン」が分泌
良いことだらけですね!
2023.9.20
vol.5 「否定語のない子育てしてみませんか?」
お母様、毎日の生活の中で、一日に何度「ダメ!」というワードをお子様との会話の中に入れてしまっていますか?
もう、明日から「ダメ!」を使わない一日に変えてみましょう。
不思議なことに「脳波は否定語を理解できない」のです。
例えば、
子どもに「バケツを運ぶ時はバケツの水をこぼさないでね!」
そう言った矢先にこぼしてしまったりすることがよくあります。
他にも、こんな指示を受けると、大人でもそうなってしまいます。
それは、
「今からはピンクの像を…想像したらダメですよ。」
どうですか?何となく想像してしまいませんか。
これと同じように、お子様も「ダメ・ダメ」は言っても脳は受け入れてくれないと思ってください。
ですから、言葉を少し変えてみるのです。
「こぼさないで。」は「慎重にね。」
「走らないでね。」は「歩きましょう。」
「お喋りしないでね」は「静かにしましょう。」
このように否定形を止めて、行動形に言葉を変えてみると、意外に良く反応してくれますよ。
何よりいいことは、お母様の「心が整う」こと。
心が整っていると、イライラも減り、お肌にも良いかもしれませんね。
もし感情的になってしまった時には、お子様へ素直に謝ることで、次の良い言葉がスムーズに出てきます。
「お母さんも今、感情的になってしまってごめんね。」
「ハサミの使い方を間違えると、〇〇ちゃんがひどいケガをしてしまうと思って…」
このように、何故感情的になったのかを伝えてあげると。
「ありがとう。これからは気をつけて使うよ。」
そんな風にまとまると思います。
是非お試しあれ。
2023.8.31
vol.4 「男の子の特性をつかむ」
男の子を持つお母さまから、
「もう、いつもグズグズしていて困ります。」とか
「変なことばかり熱中して、返事もしないんですよ。」
そんな困りごとをよく耳にします。
そこで、男の子脳と女の子脳の特性をお話します。
特徴として、女の子は想像力を働かせて遊ぶ、「ごっこ遊び」などが大好きですが、
男の子は凝り性で自動車とか昆虫とか、なにか1つのことに熱中します。
男の子は運動能力・空間認知能力・知覚・協調動作に優れているというものがあります。
このように生まれ持っての能力に男女差がついているのです。
なので、返事もしないほど何かに集中している時には、しばらく放っておくぐらいがちょうどいいのですね。「フロー状態」と言うものに入っているのです。
他の言葉では「ゾーンに入る」と聞けばお判りになると思いますが、この状態の時が一番、能力が伸びたり成長している時と言われます。
待つことの方が良いことがあると信じてあげてください。もちろん、毎回そんな風にして調子にのるような時は、前もって時間を区切ることも必要ですね。
そして、学校や園ではきちっと着替えられるのに、家ではグズグズする時には、半分手伝う。
靴下であれば、つま先だけはかせて「あとは自分でね。」と言って放っておく。
上着なら、片袖だけ通して自分でやらせる。
そしてきちんとできたら、褒めてあげてください。お母さんのことが大好きなのは変わりませんので、「もう!愚図なんだから!」などと嫌味な言葉をかけるより、効果は抜群のはずです。着替えの速い子は、みんなこういう道のりを通って来ています。
是非お試しあれ。
2023.8.22
vol.3 「大人の役割」
「志」という文字は「士」と「心」で成り立っています。
わたしは「士」は先生だったり、師匠だったり、大人だったりする子どもの手本になる人。
そして「心」は、いろいろな考え方や生き方を伝える。
これが組み合わさって「志」なのだと思っていましたが、
調べてみると、「士」は進みゆく足の形が変形したもので、
心が目標を目指して進みゆくことを表しているそうです。
大人は子どもに対して「躾」を重要視してしまうところがあります。
勿論悪いことではないのですが、
その前に大切なことは、素直に気持ちがこちらを向いているかだと思います。
反発をしている子に、どれだけ躍起になっても
逆効果になってしまうことが多いのですね。
ですから「躾」も大切ですが、
子ども達が素直な気持ちで打ち込めるものに「志」を抱いてもらうこと。
楽しいことでも
難しいことでも
また、安易なことでも
真剣な心で取り組みたくなるものを紹介していく。
「下手な鉄砲も数打ちゃ当たる」でもいいのです。
まずは興味を持ってもらうこと。
そして、そこには「寄り添い」を忘れてはいけません。
道具を与えておけばよいのではなく、
親も大人も一緒になってやってみることです。
かの連合艦隊司令長官「山本五十六」氏の言葉に
「やってみせ、言って聞かせて、させてみて、褒めてやらねば人は動かじ」
と言うのがありますが、まさにその通りです。
ですから、わたしたち大人の役割は
子どもたちに志を持ってもらうことなのです。
今回もお付き合いありがとうございました。
是非、お子様の為に一考してみてください。
2023.7.24
vol.2 「♪ダメよ~ダメ、ダメ♪ からサヨウナラ」
幼児期や小学校低学年のお子様をお持ちのお母さまは、朝の支度が気が気じゃありません。
もうすぐ通園バスが集合場所に到着するというのに、まだご飯を食べている。
「早く食べなきゃダメじゃないの!」
「テレビなんか見ていたらダメ!」
こんな朝の風景が目に浮かんできますが、いかがでしょうか?
また、園や学校から帰ってきてからも
「ゲームばかりしてたらダメでしょ!宿題しなさい!」
「食事の前には、手を洗わなきゃダメじゃない!」
さて、一日に何回「ダメ!」という否定語をお子様に浴びせてしまっているでしょうか?
そのお気持ちはよく分かるのですが、その否定語を浴びせられるたびに最近よく耳にするお子様の「自己肯定感」が下がってしまいます。
それに伴い、お母さまのストレス度もうなぎ上りに上がっています。
そんな時、疑問文に変換してみてください。
例えば、
「手を洗わなきゃダメじゃない!」は、
「食事の前には、何をするんだったかな?」
「手洗い~」
「大正解!よく分かったわね。さすが○○君。」
「やったあ!」
大好きなお母さんから褒められた〇〇君は、得意げにいつもより奇麗に石鹸をつけて手を洗います。
また、
「早く食べなきゃ、ダメじゃない。遅刻しちゃうよ!」
こんな時は、
「朝ごはんは、時計の長い針が何処の時にご馳走様するんだった?」
「12~」
「じゃあ、少しスピード上げなきゃね。」
「うん。エンジン全開!」
なかなかこんな風にはいかなくても、お母さまのストレス度はグンと下がります。
「ダメダメ星人」からの脱却です。
少しずつでも試してみてください。
お子様については、自己肯定感も上がり、「ぼくはやれば出来るんだ。」そんな自己効力感まで目に付くようになります。
一挙両得ですね。
頑張ってみてください。
2023.7.6
vol.1 「子のこころ親知らず」
「親の心子知らず」という言葉があります。
これは、深い愛情と思慮にもとづいて考えている親の心も知らないで、
子どもは勝手気ままに行動しているという非難の言葉ですが、
その逆はないでしょうか?
「ねえ、見て見て!」 「ママ、聞いて聞いて」
何処のお子様にも見当たる、お決まりの言葉です。
園のバスから降りて来るやいなや、
「ママ、聞いて聞いて。今日ねマサル君、お友達と喧嘩して、先生に叱られたんだよ!」
「そう、それは大変だったね。マコちゃんは仲良くお友達と遊べて良かったね。」
こんな風に受け答えができればいいのですが、毎日毎日となると、時には
「ねえ、ママ聞いて聞いて!」
「今ね、マサル君のお母さんとお話してるから、あとでね。」
こんな風になってしまう事もありますよね。
しかしながら、お子様の気持ちとしては、話を聞いてもらって、共感してほしい。承認してほしい。
そんな気持ちで一杯なのです。
これが癖になり、しょっちゅうこのような対応になってしまうと、
「ママはわたしより大切なことがあるんだ。」
そんな風に、卑屈になってしまったり、モチベーションや自己肯定感まで下がってしまいます。
「ねえ、見て見て」や「ママ、聞いて聞いて」は子どもの仕事であり、成長の過程ではとても大切な通り道なのです。おそらく、その時間は30秒か1分のことです。
一日のうちのたったそれだけの時間を疎かにしたために、お子様が傷ついてしまったり、卑屈になってしまって、もう二度と言ってくれなくなってしまう可能性もあります。
是非、お子様と目線を合わせて、コミュニケーションを取ってあげてください。
子育てが終わってしまったわたくしの感想では、そんな時期はあっという間に終わってしまって、そんな言葉も投げかけてくれなくなるのです。
今のこの時期を大切に楽しんでいただければと思うのです。
できることなら、
それに対しての質問や、どんな身持ちになったのかを尋ねてあげることにより、
お子様の気持ちの変化や語彙力の成長度にも気づくことができます。
また、その話が「たわいない話」の時もあれば、よく聞くとお子様のもつ悩みだったりすることがあります。
そんな時、しっかりと最後まで話を聞くことで、スッキリした気分になったり、お母さまの意見が心にしみて、
今後は自分で解決ができるようになることも少なくありません。
お子様の話を聞くことを「我慢」だと思われている親御さんもいるようですが、決してその時間は無駄になるものは一つもありません。
最後まで、そして理解できるまで聞いてあげるようにしてみてください。
一番やってはいけないのは、「話のハイジャック」です。
お子様の本題から話をすり替えて、自分の都合のいい方向へもっていくことだけは厳禁ですのでお気をつけください。
より良いご家族のコミュニケーションを構築してください。
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トライルの代表で(一社)日本ほめる達人協会 特別認定講師でもある三岡 大が
Web会議システム『zoom』を用いて皆さまに分かりやすくお届けします。
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